【社労士が解説】「診断書を軽く書かれた」は、なぜ起こるのか?

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伊藤社会保険労務士事務所

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医療関係者から見た診断書

まず、最初に、私は、医師ではありません。理学療法士としてリハビリテーションに長年従事しておりました。その医療関係者の立場からの個人的な感想であることを前提に書かせていただきます。

障害年金のサイトを見ると

医師は、気難しくて、プライドが高く、こちらの言うことは聞いてくれない。診断書を軽く書かれた。

社会保険労務士が医師に説明して訂正していただいて、無事に受給できましたという、まるで武勇伝のように自慢していることも見受けられます。

ネット上では、医療サイド(医師)をまさにサンドバック状態にされているように思うこともあります。それに対して、医療サイドから反論することはありません。元医療人として、反論はしませんが、一方的な情報で、いかにも正しいかのように誤解されてしまうことがあってはならないと思います。両方の立場を経験するものとして、私見ですが書かせていただきたいと思います。

「医師は、気難しくて、プライドが高く、こちらの言うことは聞いてくれない。」

こういう人は、医師だけでなく、あなたの周りにも一定数いるのではないですか。

意志が固く、信念を持っているとも言えます。あなたは、信念やプライドのない医師に自身の健康、命を任せられますか。何でもいうことを聞いてくれる医師がいいですか?私ならしっかりとした信念で診療に当たってくれる医師に命を預けたいと思うのですが、あなたなら如何ですか。

気難しくて話しにくい、いうことを聞いてくれない。と言われるかもしれませんね。

でもそれって、コミュニケーションがうまく取れていないということではないですか。

医師というだけで、何か特別な存在として意識していませんか?診察前からなぜか緊張して、診察の場面では、医師のペースで医師が質問してそれに答える形で診察が進み、では、お薬を出しておきますね。お大事に。で終了。言いたいこともほとんど言えず。ということはありませんか。

医師は、多くの患者さんを抱えていて、無駄なく効率的に診察しなければならないのです。待ち時間は短く、自分の診察は長くして、といいたいところですが、そうはいかないですよね。言いたいことがあるならば、事前に整理しておいて簡潔に話せばきちんと答えてくれるはずです。まとまりのない、だらだらした話を聞いている時間はないのです。

障害年金の診断書

よくあるのが、診断書を軽く書かれたというもの

状態を悪く書いてもらって、障害年金を支給されるようにしてほしいという願望からくることもあるでしょうが、請求者の実際の状態より軽く書かれることはあります。

分かってくれていると思ったのに、信頼していたのに、主治医は分かってくれてなかった、頼っていた医師への信頼が揺らぐ瞬間でもあるのです。なぜそういうことが起こるのでしょうか。

診察の場面をイメージしてください

長年傷病を患っているあなたは、予約をしていても体調が悪ければ、今日は体調が悪いので予約日を変更してもらって、別の日に、「今日は、病院に行けるな」という日に診察に行くということがあるのではないですか。診察の場面では、医師の前に座ると緊張もあって、頑張って診察を受けていませんか

医師は、患者の状態を把握するために努力しています。

忘年会とかの酒の席で、共通話題に患者さんのことが出てきます。

看護師: あの患者さん知らんふりして触ってくるのですよ。

医師 : あの爺さん、まだ、そんな元気があるのだなー。その元気があれば大丈夫

とか、またある時は、ある患者さんは、家でこんなことがあって家で困ったようですよ。

対して医師:そういうことは医師には言ってくれないのですよね。そういうことなら薬を変えるとか考えないといけないかもしれないなあー。

酒の席が、にわかにカンファレンスになりながら、酒席の盛り上げ材料に

宴席でも、知らぬ間に一部のスタッフがいなくなる(緊急呼び出し)なんてことはいつものことなので、宴席は続く

宴席にはつきものの愚痴や不満を言ってストレス発散なのですが、医師が曰く、言いにくいのかもしれないけれども患者は本当のことを言ってくれないことがある。後になって聞くことも多い。

病院では、スタッフが、忙しく駆け回っています。最重要事項が話し合われることはありますが、それ以外のことを話す時間がないのも一因でしょう

医師は、よく、3分診療と言われる中、患者の状態を把握しようと頑張っているのです。

頑張って診察に来てくれているのは分かるけど、本当の状態がわからない

医師が患者と接するのは、診察の場だけなのです。その時の状況で判断します。診断書はその診察を基に書きます。

医師は、座っただけで普段の生活状況まで見通せる千里眼を持った超能力者ではありません

・診察時にいつも以上に頑張って、聞かれたことにだけ答える患者

・診察時の様子を見て、必要な質問をして、「お薬出しときますね」で終了する医師

このよくある診察状況では、普通に診断書が軽く書かれてしまうことは、容易に想像できます。

軽く書かれた診断書

患者側の言い分

医師は、気難しくて、プライドが高く、こちらの言うことは聞いてくれない。診断書を軽く書かれた。病状を分かってくれていると思ったのに、分かってくれていなかった。

家では、大変な思いをしているのに、信頼していたのにショック。いくら説明しても訂正もしてくれない。話もまともに聞いてくれない

医師側の言い分

幾多の診察を重ねてきた内容を基に、きちんと診断書を書けたと考えている。障害年金を受給したいのは、わかるができることとできないことはある。日常生活はもっと大変だと今言われても・・・そんなに大変なら、なぜもっと早く言ってくれなかったのか。そうすれば、治療方法を代わっていて、病状も変わっていたかもしれない。なぜ本当の状態を話してくれなかったのか、信頼していたのにというが、状況を話さなかったのは医師として信頼されていなかったからなのではないか、残念だ。

患者は医師を選べるが、医師は患者を選べない。

医師と患者の関係をどう見ていますか。どちらが優位な立場だとお思いでしょうか。

診察をしてもらう立場ですから、医師の方が優位に決まっているでしょうと言われるかもしれません。

医療側は、完全に受け身なのです。患者さんが病院に受診に来なければ始まらないのです。患者さん側に主導権があるのです。そして、診察に気に入らなければ、他院にうつることも自由なのです。

それに対して、医療側は、来院すれば。正当な理由がない限り診療拒否はできないのです。診察後、気になる症状の患者さんがいて、診察後に文献等で調べていても、次回に診察に来なければ徒労に終わってしまいます。治療にあたって必要と思う情報でも言ってくれないとわからない。いうか言わないかは、患者側次第なのです。

障害年金にフォーカスする社労士と患者さんをよくすることにフォーカスする医師

アルコール性の肝硬変で入院している患者

患者: 肝硬変は、治らないし、直してもらおうとも思っていない

著者: なら、なぜ入院したの

患者: 苦しくなって、酒が飲めなくなったから

著者: いつまで入院するの

患者: 治らないのは仕方ないが、とにかく、酒を飲めるようにしてくれればいい。

例えば、この患者さんが、障害年金の請求代行を依頼された社会保険労務士は、事情も考えず患者の主張を鵜呑みにし、診断書記載について医師に対して正論??を主張するとして、障害年金が支給されれば、それは、酒代に変わり、寿命を縮めることになることは明白です。

今、ネット上では、障害年金代行の主張があふれ、医療側の考えは表面化しません。両方の立場を経験するものとして、あえてここで問題提起させていただきます。

障害年金を受給することがすべてではない。ゴールではないのです

何故、「診断書を軽く書かれた」ということが起こるのか。医師は、意図的に診断書を軽く書くことはありません。起こるべくして起こっているということです。この原因は、これだけではありません。医師を信頼して、本当の状況を伝えてください。そうすれば、医師も何とか力になりたい。必要なら障害年金も協力すると言ってもらえることでしょう。

これを読んでいただいて、診断書を軽く書かれたなどということのないようにしてください。

それで、対策は?

内科系、外科系によっても違うでしょう。

当事務所での対策はもちろんあるのですが、ネットで書くのがいいのかということなのです。

不特定多数が閲覧するネットでは、医師から障害年金に有利な診断書を書いてもらうために、悪用されることが考えられます。

ある相談者から、医師に障害年金のことで相談して社会保険労務士にお願いしていると言ったら、その社会保険労務士さん大丈夫ですか、以前、不正受給の片棒を担がされるところだったのですよ。と言われたそうです。でも診断書が必要でしたら書きますよと言ってくださいましたとのことでした。こういう社会保険労務士も存在するようです。同業者としては非常に残念なことです。

障害年金の受給権獲得のためには、手段を選ばずという方もいるようです。医師の方には、社会保険労務士に対して不信感をお持ちの方が少なからずいるようです。

病院勤務時代、私も、不快な思いをしたこともあります

両方の現場を知るものとして非常に残念なことです。

医師と社会保険労務士は協力して、患者(請求者)の生活を守るため、必要な方に必要なものを届けることができるような関係性を築けますよう努力を惜しまない所存でございます。

医師からも信頼される社会保険労務士として傷害年金の請求代行に邁進するとともに、障害年金に理解のある先生との出会いを楽しみにしております。

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投稿者プロフィール

伊藤 茂朗
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